粟国島で散策

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粟国島は、那覇の西方約60kmのところにある周囲12km程の小さな島。世帯数は、469で852人(男442・女410 )が住んでいる。(平成20年7月31日現在)。島の名前は、かつて粟が農産物の中心だったことに因んでいるといわれ、アワグニが後に転訛してアグニなったものだと言われているそうだ。8月の始めにイカしたカフェセテールの仲間と20名程で、初めて訪れた。
1日1往復フェリーが出ていて約2時間で着く。大人片道2,770円で往復だと5,270円。私は自転車を持ちこんだので700円かかったのだけど、バイクだと50ccが1,490円でそれ以上だと2,520円かかるそうだ。島にはレンタカーが1台と民宿にレンタサイクルもあるらしいけど数は少ないようだ。

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船は泊港から。
空港もあるので、琉球エアーコミューターの9人乗りの小さなプロペラ機でも行くことができる。所用時間は約25分。片道10,100円で往復だと9,300円。今回のメンバーの中にはこれでやってきた人もいたんだけど、海面近くを飛ぶのでとても景色もよくワクワクしたらしい。小さな飛行機なのでバランスを取るために、あらかじめ体重を計られて座席を指定されるんだそうだ。次回は私も片道は乗ってみたいかな。

で、フェリー粟国で泊港を9時55分に出港。泊大橋の下を抜けたら、すぐに大海原だ。左手に、チービシや渡嘉敷、座間味を眺めながら、ベタ凪ぎのねっとりしたような海を船は滑るように進んでいく。

時々飛魚が驚いたように船の両側から飛び出し滑空していく。後で島の人に聞いたところ、沖縄県の飛魚の漁獲量の大半は粟国島なんだそうだ。

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お昼前に粟国港に到着。早速自転車に乗って古民家へ。去年に引き続きセテールのお客さんでもある方の好意により民家と近くの前バル原倶楽部に宿泊できるのだ。

島の西側の標高が高く、東側へ緩やかな傾斜となっているのだけど、自転車だと思った以上の坂だ。足に自信がなければ、東から西へのサイクリングは余りお勧めではないかもしれない。

粟国の古民家と前バル原倶楽部

さて、汗びっしょりになって、古民家に到着。古民家なのに外壁がコンクリートだなぁと思ったら、本来の外壁の廻りにコンクリートの壁が建て増ししてあって二重になっているんだ。その後、すぐ近くの前バル原倶楽部へ移動。門中の寄合所と言うか、私設公民館みたいなものなんだそうだ。

丸三飯店


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とりあえず腹も減ったし、近くに美味い中華の丸三飯店があるってことで、10名程の有志で早速半信半疑で出かけてみたら、これが思ったよりはるかに美味い店でびっくり。 粟国で美味いラーメンが食えるとは思わなかったなぁ。大勢だといろんな料理を食べられるので嬉しいね。
丸三飯店の詳細は、おきぐるの丸三飯店の記事へ。

洞寺(てら)


今回は、BBQ道具なども持ち込むために、本島からクルマ1台と、地元でクルマを貸してくれた方がいたので、分乗してクルマでも移動。やっぱり楽チンだ。 まずは、鍾乳洞のある洞寺(てら)へ行ってみた。

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そこの入口から見る海は絶景だ。地球ってやっぱり丸いんだなぁと実感する眺め。遠くに粟国の塩の工場も見える。

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洞窟は、ちゃんと手すりのある階段があり、鍾乳石なども自動点灯でライトアップする仕組みになっていて綺麗に整備されているのに無料だ。湿気は高いけど、すごくひんやりとしていて気持ちがいい。洞寺の名前の由来は、 約200年前に雲水と いう僧侶が、他の僧侶との賭けに負けて住みついたことからきているようだ。古くから信仰心の強い島の人達はここを聖地と崇め、立木などの伐採を一切禁じ、島内外の信仰者の拝所になっている。

マハナと筆ん崎


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いったん戻って、今度は島の西端へ。ここが一番標高が高く眺めは、さっきの洞寺より、さらに素晴らしい。視界は270度位あるだろうか。

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べた凪ぎなので、碧い海にいくつもの潮目が縞を作っているのが不思議だ。東に沖縄本島、南に慶良間諸島、南西に渡名喜島、 西に久米島などの島が見える。夜は那覇の夜景も綺麗らしい。崖の先端は今にも崩れそうな感じになっていて立ち入り禁止になっているのだけど、見下ろすと珊瑚礁も美しく見える。この崖が筆ん崎と呼ばれている。

ヤマトゥガー


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集落の外れから急な坂道を降りていくと、突然、手刀でスパッと切り裂いたような岩が現れる。幅は1m程度だけど、間に道が通っていて海岸に出れる。この近くには、ヤマトゥガーと呼ばれる湧水があり、簡易水道施設跡もあったりする。周囲の岩は、火山岩なのか、小さな岩が埋め込まれたような地層でおもしろい。

ナビィの恋


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映画ナビィの恋の舞台になっているので、ロケされた家や、食堂や、浜などにナビィの名前がついているけど、それほど目だった標識とかがある訳じゃない。

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バーベキューは、美味い骨付きカルビ、豚トロ、バラ肉で、特に豚トロが美味い。カルビも美味い。バラは、もうちょっと分厚い方がいいかも。島の方からの差し入れもあり豪華なものになった。
美味い生と泡盛に美味い料理に、いつのまにか目の前は島の人が集まり、三線と踊りの楽しいひと時に、満天の星空で、夜が更けていった。古民家の方で寝たのだけど、クーラーはなく扇風機。でも赤瓦の屋根の下はそれで十分。ただなぜか足の指先だけ蚊にかまれてしまった。


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翌日は、6時半に起き出して、柔らかな朝陽に照らされた集落を散策したり、自転車で廻ったり。すぐに陽射しは強くなり日陰は涼しいものの、日向は電子レンジの中みたいだ。
粟国島には、ハブがいないそうだ。人影も少なく島がとても静かだ。朝起きても、人影はまばら。でも会う人はみんな挨拶をしてくれる。はたとメンバーの一人が気づいたのだけどセミの鳴き声がしない。ホントウだ。セミもいないのだろうか?
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昨日行ったマハナの下にある筆ん崎へは、海岸から干潮の時は歩いていけるそうで、その入口まで自転車で行ったのだけど、あまりの急坂に自転車は途中に置いて歩いて下っていった。まだ陽も低いのに陽射しは強く汗びっしょり。朝ご飯は、サラダに、アーサと豆腐のみそ汁に、炊きたてご飯。ご飯も美味いし、アーサも美味い。最後に生姜の搾り汁をいれるといいらしい。

長浜ビーチ


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99-31monpa_aguni.jpg長浜ビーチは、島の東側に広がるビーチで、白い砂浜がずっと続いてる。。無料ながら立派なシャワーとトイレのある建物もあるのだけど、夏休みだと言うのに人は少ない。まるで貸切のようなビーチだ。私は泳がないでヤシの木の下でしばしの読書。陽射しは、とても強いのだけど、木陰はいい風が通り抜けて、とても心地良いね。
私の好きなモンパの木の群落もあり、村指定の天然記念物に指定されている。

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あと片付けして、荷物だけはクルマで運んでもらい、港へは自転車で。下りなので風が気持ちいい。出港は、14時過ぎだと思っていたら、14時55分ってことなので、寄り道していて、遊歩道などを散策。

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さらに時間があったのだけど、陽射しが強すぎて、港は向かったら、もう少しで船が出るところだ。なんで急かされるのかなと思ったら、どうやら、私が思っていた時間の方が正しかったようで、もう少しで、カメラ1つだけで延泊しないといけないところだった。それもいいけどね。

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帰りの海も凪ぎなので、とても快適だ。船に乗る前にも立派な積乱雲だと思っていけど、それがさらに成長して見事な雲になっている。

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まるで底辺をカッターで切ったような雲も見えたり、2時間はあっと言う間のひと時。来る時はちょっと白っぽい空もとてもクリアで青々しているのが気持ちいい。ものすごく天気のよかった粟国島だったけど、本島はカタブイしているのが遠くからよく見えた。で、港に着くときに、ちょうどそのカタブイに遭遇。雨の入港になってしまったけど、それも火照った肌には心地いい位だ。行けなかった場所もあるし、やっぱり2泊位はしないと粟国島は堪能はできないなぁ。またやってくるぞ!
粟国島詳しい写真はこちら
粟国村ホームページ粟国島クイックガイド


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