事故を起こして逃げる言い訳と、あの夜助けた犬の記憶


aug.27th thu. 2026

青森で80歳の女性がひき逃げされ、6日後に遺体で見つかったという痛ましいニュースを目にした。
80歳女性やぶの中にはじきとばされたか 6日後に遺体で発見 死亡ひき逃げで22歳男を逮捕「鹿とぶつかったと思った」 青森・六ヶ所村

逮捕された22歳の男は「鹿とぶつかったと思った」と供述しているらしいが、人一人を藪の中に弾き飛ばすほどの衝撃があったのに、確認もせず走り去るなんて到底信じられない。

自分の保身のために後から取って付けたような嘘をついているとしか思えず、心底腹が立つ。

車の運転中に「何かとぶつかったかもしれない」と感じたら、車を止めて降りて確認する。
これはドライバーとして当たり前の鉄則だ。

このニュースを見ながら、ふと何十年も前の出来事を思い出していた。
昔、夜道を走っているときに何かとぶつかったような気がして、すぐに車を止めて確認したことがあった。暗闇の中で見てみると、そこにいたのは一匹の傷ついた犬だった。パニックになる暇もなく慌てて動物病院へ連れて行き、そのまま自分の家に引き取って一緒に暮らすことにしたんだ。

ぐんぐん良くなるようにとグンと名付けて、しばらくの間、一緒に生活して可愛がっていた。昼間はいないから会社へも連れて行ったっけな。
でも、ある日外に出たタイミングでそのままどこかへ去って行ってしまった。元いた家を探しに帰ったのか、あるいは何か野生の習性だったのかは分からない。いなくなった時は本当に寂しかったが、あの時車を止めて確認したからこそ救えた命だったと思っている。

だからこそ、今回の事故の男の対応には余計に怒りが湧いてくる。

もしあの男がほんの数秒車を止め、ライトを照らして周囲を確認してさえいれば、女性はすぐに病院へ運ばれ、命が助かっていたかもしれないのだ。

「確認する」という一歩を踏み出せるかどうかに、人の命がかかっている。一瞬の保身や怠慢で逃げ出すような身勝手な人間がいる一方で、救えるはずだった尊い命が失われてしまったことが、ただただ悔しくてならない。

もし事故を起こしてしまったら、まずクルマを停めて被害者の救助にあたることだ。
これを私も心に刻みつけておこう。

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